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パナホームグループの木材加工会社、「FSC森林認証」を取得

 ナショナル住宅産業(株)のグループ会社でニュージーランド現地法人のPana Home Innosho NZ LTD.(ニュージーランド・ロトルア市、田淵司郎社長)は、同社で製造する木質部材において、NGO(非政府組織)の環境保護団体であるFSC(森林管理協議会、本部・メキシコ)より「森林認証(CoC認証)」を取得したと発表した。
 
 今回の認証取得は、同社工場で製造するラジアータパイン(松)製の木質部材の「加工・流通過程における森林認証(CoC認証)」で、同社は認証森林から伐採されたらジアータパインを住宅用構造材、集合材へと加工し、ナショナル住宅産業(株)へ納入している。
 FSCは、適切かつ社会的な利益にかない、経済的にも継続可能な森林管理の推進を目的に環境保全活動を行なうNGOで、「森林認証」とは、そのような管理がなされている森林を独自の基準で評価し、産出された木材や木材製品に独自のロゴマークをつけ、消費社会に幅広く流通させることをねらいとした国際的認証制度。認証には、森林管理の認証と加工・流通過程の管理の認証(CoC認証)の2種類があり、今回の取得となったCoC認証は、認証森林から伐り出された素材を使用した製品において、非認証森林から伐り出された木材が混入していないことを証明し、購入した消費者や企業に事実を保証するというもの。
 なお、今回の同認証は国内住宅メーカーとして初めての取得で、同グループではマネジメントシステム分野におけるISO国際認証取得に加え今回「森林認証」を取得したことにより、今後は、住宅の素材分野においても環境負荷を継続的に低減できる体制を構築していくとしている。


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