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宇部興産、自社保有ビルを証券化

 宇部興産(株)は、中期経営計画における財務構造改善の一環として、同社所有の不動産を証券化し、資金創出を図ることを決定した。

 対象物件は、山口県宇部市に同社が所有する宇部興産ビル(事務所棟、ホテル棟など)。同社では、当該物件を住友信託銀行(株)に信託することで得る第一受益権をオリックス(株)に売却する。なお、この際に発生する約10億円の売却損については、当期業績予想にすでに折り込み済み。
 また、住友信託銀行と12年間のビル賃貸借契約を締結。マスターリースを取得することで、ホテルおよび事務所棟のテナントに対しては、現状の賃貸借契約に基づいてサブリースを行なっていく。管理・運営は日本管財(株)が行ない、現状管理をしている(株)宇部興産総合サービスに同業務を委託する。
 同社では、当該不動産の証券化により、約55億円のキャッシュフロー見込んでいる。


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