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【編集部取材】旭化成、LR中心の「へそのある家」販売

「ヘーベルハウス へそのある家」外観

 旭化成(株)住宅カンパニーは21日、リビングルームを中心的存在と位置付けた住宅「ヘーベルハウス へそのある家」を25日より販売開始すると発表。

 同社では、家族のコミュニケーションに関する実態調査「リビングライフ調査」と、子供の視点による生活調査「子供と住まい調査」を実施、同調査では「子供は学年が上がる程個室を与えられる率も高くなるが、居間(リビングルーム)で過ごす時間は個室取得率と反比例しない」という結果が明らかになった。また、「居間は家族のコミュニケーションの場」とする家族が96%にものぼることから、居間は住宅・生活にかかわる重要な存在であるとし、家族が積極的にコミュニケーション促進をする仕掛けを提案した「ヘーベルハウス へそのある家」を開発・販売することとした。
 同商品は、住宅の「へそ」となるリビングルームに一段高い“ステージ”(4.0帖、各プランによる)を作り、家庭内祭事や日常の子供の遊び場、畳を敷いて仕切ることで簡易和室にするなど、幅広く活用する。また、ステージは腰かけるのに丁度良い高さに設定されており、多人数が一度に集まるのに最適な場が構築される。
 “ステージ”部分をリビングより一段下げ、“土間”にすることも可能だ。土足で使用し、庭から直接出入りできるようにすることで、屋外的作業やペット飼育を行なうことができる。
 そのほか、階段部分の壁面を利用した本・CD収納と憩いの場を兼ねる“ライブラリ”スペースや、ステージ上部をロフトにして子供の隠れ家的スペースを作る“キッズアルコープ”など、4種類の空間作りを提案する。
 なお、各スペースでは床下収納・隙間収納などを各所に採用し収納率を大幅に向上、限られた敷地内であっても大型のリビングルームの実現を可能とした。
 販売エリアは関東・東海・関西・山陽・九州北部で、価格は3.3平方メートルあたり57万円から。初年度の販売目標は500棟で、同社では「プランの各種提案を行なうとともに、住まい方についても提案し、今後は主力商品として位置付ける」としている。


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