国土交通省は28日、第4回「住宅市場研究会」を開催した。
「住宅市場研究会」(委員長:慶応義塾大学教授 島田晴雄氏)は、少子高齢化の進展に対応した新たな住宅サービスの提供という観点から、住宅政策を再構築するとともに、新たな住宅サービス提供産業と雇用機会の創出を図ることを趣旨とするもので、これまでに「今後の住まい方と住宅の使い方」「リフォーム市場」「住宅生産・流通市場」の各テーマで開催されている。
第4回目となる今回は「賃貸住宅市場」をテーマとし、賃貸住宅の現状および賃貸住宅経営の現状について資料説明が行なわれた後、ゲストスピーカーの三井不動産(株)住宅事業本部賃貸住宅事業室長・中井省吾氏による『賃貸住宅市場の現状と課題』をテーマとした講演が行なわれた。また講演内容によるディスカッションでは「分譲に比べて賃貸住宅の情報が不足している」「加速償却による賃貸住宅の質向上が必要」など、さまざまな意見が出された。
なお、最終回となる第5回目の研究会は3月に開催され、過去4回の研究成果についてとりまとめが行なわれる予定。