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不動建設、子会社の経営再建計画と業績予想修正を発表

 不動産売買・仲介や建設工事を行なう不動建設(株)(東京都台東区、福田誠社長、資本金139億3,000万円)は11日、同社子会社のフドウ建研(株)の経営再建計画を発表するとともに、2002年3月期の業績予想を修正した。

 経営再建計画では、経営および主事業であるPC関連事業の継続を図るため、フドウ建研は損失圧縮支援金として親会社である不動建設より約16億8,000万円を受け、2002年3月期の特別利益に計上する。また、全従業員を対象に、2002年4月30日付の早期退職者を100名募る。さらに、同年5月1日からは全従業員の賃金カットとベースダウンを実施し、年収ベースで1人当たり平均20%の賃金ダウンを行ない、人件費の年間削減額を約2億6,000万円見込む。その他、事務所移転や工場集約、組織改変、諸経費50%削減などにより、経営の合理化や営業の効率化を図る。
 なお、これによりフドウ建研は2002年3月期業績予想(非連結)を、売上高153億3,000万円(前回190億円)、経常利益▲9億7,000万円(前回▲1億5,000万円)、当期純利益▲4億1,000万円(前回1億1,000万円)にそれぞれ修正した。
 主な修正理由は、市況悪化による受注採算低下が自力吸収できず、経営損益段階での大幅損失を見込んだためによる。また、経営再建計画により 早期退職希望者の割増退職金などが特別損失に引当計上されるほか、投資有価有価証券の評価損の増加が予想されることによる。

 なお、同社の今後[2003年3月期/2004年3月期/2005年3月期]の収益計画は、売上高は143億8,700万円/125億円/125億円、売上総利益は10億円/9億5,000万円/11億5,000万円、営業利益は1億5,000万円/2億2,000万円/4億2,000万円、経常利益は0円/7,000万円/2億7,000万円、当期純利益は▲2億2,400万円/5,000万円/2億5,000万円、となっている。
 


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