三菱地所（株）は4日、2002年9月6日にオープンする「丸の内ビルディング（丸ビル）」（東京都千代田区）9階の一画に「ビジネス知の創発とインタラクション」を基本理念とした「丸の内アカデミック・リサーチ・センター（仮称）」を開設、同センターには東京大学大学院経済学研究科・経済学部のほか、米国よりハーバード・ビジネス・スクール 日本リサーチ・センター、欧州からはストックホルム商科大学 欧州日本研究所がすでに入居決定していると発表した。
これについて、三菱地所では「ビジネス知の創造、共有は重要な経営課題の一つ。国境や大学・企業の境界を超えた国際的な産学連携を促進するリエゾン機能の集積は、丸の内再開発における街の付加価値アップになると考え本スペースを開設することとした」としている。
また、入居予定の東京大学では「世界のトップ・ビジネススクールとの日時用的なコミュニケーションや、産業界との共同研究の場としてのサテライト・オフィス的な役割を担う」とし、柔軟な運営・管理のため教官有志が中心となってNPO法人の「NPOグローバル・ビジネス・リサーチ・センター」を設立した。
なお、三菱地所では引き続き、入居大学を増やすよう大学や教育機関に働きかけるとともに、入居する大学へは産学共同研究等のインタラクション活動の場が生まれるよう、積極的に支援していく計画。