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不動産各社で入社式

 新年度となる4月1日は、不動産各社においても新たに不動産業界の一員となる新入社員を迎えるべく入社式が執り行なわれた。以下、各社入社式での社長挨拶の要旨。

■三井不動産(株) 代表取締役社長 岩沙 弘道氏
新しい感覚と意識、行動力を持って新時代を切り拓き、21世紀を希望に満ちた世紀するためには、4つのことを心がけていただきたい。1つめは、ポジティブな思考、姿勢を身につけ、現実を直視した上で、物事を前向きに積極的に捉えていただきたい。2つめは、創造性を育むこと。そのためにも他業種、他世代と活発に交流を持って欲しい。3つめは、激変する世の中に対応するためにも、柔軟性とスピードを持って社会に臨んでいただきたい。そして最後は、会社創立以来60年の間に培ってきた三井不動産グループのブランド価値の源泉となるのも、維持していくのも皆さん自身であると認識し、常にブランドを意識して業務に取り組んでいただきたい。

■東京建物(株) 取締役社長 南 敬介氏
不動産業のあり方が変わろうとしている中、われわれに求められているのは、顧客・マーケット・時代に的確に対応し、質の高いサービスを提供することである。そのためには、既存の枠に捉われることなく、変革の潮流に勇気を持って挑戦し、新たなビジネスモデルの構築に果敢に取り組んでいくことが最も重要である。新しい時代を担う当社社員として、意欲に溢れた皆さん自身の可能性を大きく広げ続け、「たゆまぬ自己変革」により一日も早い成長と活躍を、心から期待する。

■森トラストグループ 社長 森 章氏
政治、経済、社会などが、新たなシステムに向けて再構築途上にある日本において、税制改革とともに期待されているのが都市再生である。競争力の強い部分をより強化し国際競争力を高め、日本全体を活性化していく渦中にわが社がいるのである。会社が生き残っていくためにも、将来を予測し競争に打ち勝つための戦略を立て、変化を先取りしていかなければならない。新入社員諸君には、将来を見据えて前向きに頑張っていただきたい。

■森ビル(株) 社長 森 稔氏
現在当社では、大型再開発プロジェクトの「六本木ヒルズ」をはじめ、国内でも多くのプロジェクトを同時進行させている。また、国外においても中国・上海で二棟目のビル着工手続きを進めているなど、かつてない程に多忙な時期を迎えている。当社のプロジェクトが情報の発信基地となり、「人・物・金・情報」が世界中から集まるような街づくりをめざしたいと常日頃より思っています。そのため、私はいつも社員に『どん欲であれ、同時に謙虚であれ』といっています。森ビルのホスピタリティやサービス精神をどんどん広げると同時に活動の場を広げる必要も有るのですが、まずは、新入社員の皆さんには常に聞く耳を持ち、きちんと考える人になっていただきたい。そこから、すべてが始まるのです。

■三菱地所(株) 取締役社長 高木 茂氏
21世紀を迎え、不動産業界では不動産投資信託が登場するなど、従来のディベロッパーの事業構造や存在意義が大きく変化し、当社が生き残るためには“不動産のプロ集団”になることが必要である。そのため新入社員の皆さんにも早くプロ社員となるため、常日頃から三つのことを心掛けていただきたい。一つ目は「常に勉強すること」、二つ目は「指示待ち」の姿勢ではなく自ら考えて仕事をして欲しい。三つ目は「チームワークを大切にする」こと。これらにより、知識・情報を常に吸収して自ら行動をおこし、それらを共有することで会社発展という結論に向かって行けると信じている。


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