ミサワホーム(株)は7月1日から発売する新商品のプレ発表会を23日、開催した。
新商品の名は『HYBRIDマホーの家「X」』。「技術・科学が進んだ将来はマホー(魔法)のような生活ができる」というコンセプトをもとに開発された。「シンプルなデザイン」と「住宅性能表示に対応した性能」という土台に、「開け、ゴマ」など音声によって開閉する門扉やダミーの玄関扉、家の中に生える木、声を出しながら動き回って強盗を脅かすイスなど、まるで“魔法の世界”に出てくる家のような「機能」を盛り込ませることができる。
これらのアイテムは、「家族の絆が保たれている」「高齢化・健康に配慮している」「日本の住文化が感じられる」「防犯体制が整っている」「景観・デザインが優れている」という5つのコンセプトにもとづき、他にもセキュリティポール(人が近づくと点灯、音を発しデジタルカメラが作動)や太陽光発電システムなどを搭載。室内ブランコ、庭まで動くキッチン、鉄の扉でできた3畳の茶室(開かずの間に早変わり)、音を出す壁などのおもしろアイテムが用意されている。基本価格は坪40万円、全てのアイテムを追加した場合は坪80万円を予定している。
「今、儲かっている企業は『ハリーポッター』や『千と千尋の神隠し』がヒットしている映画業界。そこで住宅でもファンタジー商品ができないかと考えて、この『マホーの家』を思いついた」「考えられるアイテムを全て用意したが、中には必要ないものもあると思う」(三澤千代治社長)とのことから、各分野の専門家(防犯=警察OB、査定=金融機関、バリアフリー=医者、ホームヘルパー、入居者=子供、など)にモデル棟を見学してもらい、意見を取り入れ、正式発表までに修正していく方針。モデル棟はゴールデンウィークまでに全国7ヶ所に設置する。