住友林業(株)は19日、同社が所有する「住友活機園」(伊庭貞剛記念館/滋賀県大津市)が重要文化財に指定されることになった旨を明らかにした。
「住友活機園」は、明治37年(1904年)に近代住友の基礎を築いた第二代総理事・伊庭貞剛翁が自らの隠棲の居として建設し、翁の没後は子孫が旧住友本社に寄贈し、戦前・戦後にわたり住友グループが維持管理を行なってきた文化遺産で、平成9年(1997年)以後は貞剛翁を顕彰する記念館として整備されてきた。
同館は格調高い洋館と重厚かつ高緻な和館が併立しているのが特徴で、そのほか新座敷・東蔵・西蔵・正門および付属施設である茶室・四阿(あずまや)・鎮守堂が現存している。また、これらの建物に加え「一体となって景観をなす」と認められた敷地・庭園が一括し、指定の対象となった。
なお、今後同社では期間を限定し、一般公開を行なう方針としているが、詳細は未定。