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【編集部取材】積水ハウス、初の都心型タワーマンション

「グランドメゾン恵比寿の杜(もり)」完成イメージ

 積水ハウス(株)は1日、同社が初めて手がける都心型タワーマンション「グランドメゾン恵比寿の杜(もり)」(東京都渋谷区、総戸数145戸)の6月1日の販売センターオープンに先駆けプレス内覧会を行なった。

 同物件は、JR恵比寿駅から徒歩6分の都心立地に建設される23階建てのタワー型マンション。同社では、個々のライフスタイルに応じ理想を具現化するために「グランドメゾンの住まいづくりの思想」を掲げており、同物件もこのコンセプトに基づいて設計されている。中でも特徴的なのは、「住宅集合」の発想を追求し、戸建て感覚を理想としないマンションづくりを行なうという点。昨今、戸建て感覚で住むことができるマンションを打ち出す物件が多い中で、同社では戸建てに近づけるのではなく、集合住宅の良さを追求したマンションにしようという考えだ。都心立地に3,600平方メートルという広さを誇る敷地ながら建物をタワー型の形状としたのも、空地率を高め、145戸分の庭を集結させた杜を敷地内に形成するため。
 マンションの名前にもなっている杜部分は、6本のシンボルツリーをベースに、自然に近い雑木林のようになるように植裁計画を立てている。また、杜の中は監視カメラと約1.8メートルのフェンスによるセキュリティラインを設けることで、遊歩道のある「コモンフォレスト」と入居者のみに開放される「プライベートフォレスト」に分けられ、緑のベールにより都心の喧騒を遠ざける工夫がなされている。
 外観は、淡い暖色系のニューヨークアールデコ・スタイル。基壇部から中層部にかけフォルムに変化を持たせるとともに、頭頂部の庇といった部分のデザインを懲らすことで、建物全体にリズム感を持たせ、とかく無機質になりがちな従来のタワー型マンションと一線を画した外観としている。また、23階という高さも、人に優しく街になじむ建物にというコンセプトを基に決定している。
 建物内は、24時間有人管理がなされるほか、「コンシェルジュサービス」を導入。同サービスは、入居者のクリーニングの取り次ぎ、航空券等のチケットの手配などホテル並のサービスを提供するというもので、同物件では特に朝7時から夜10時までという長時間の対応にこだわっている。
 間取りは1K~3LDK、専有面積は43.07~218.08平方メートルと、単身者からファミリー層までターゲットを広く設定。ライフスタイルの変化にも対応すべく、更新性の高い二重床、二重天井も採用している。住戸内のデザインは、「ブリリアントモダン」「ラグジュアリークラシック」「エレガントスイート」の3タイプからの選択が可能なほか、全戸全部の窓枠を木製としており住戸内に高級感を持たせている点も特徴的だ。
 販売価格は3,000万円台~3億5,000万円台、最多販売価格は8,000万円台となる予定。モデルルームオープンは6月1日だが、すでに同社には多くの問い合わせが寄せられていることから、5月23日からは事前相談会も開催する。 販売スケジュールとしては、6月初旬に優先住戸分の販売を開始し、第1期分の販売開始は6月中旬からとなる。なお、第1期販売戸数等の詳細はモデルルームオープンに合わせ発表される。
 同物件の竣工は2004年1月上旬、入居開始は同月末日となる予定。


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