三井不動産(株)は、「2002年3月期 決算短信(単体・連結)」を発表した。
当期単体業績の売上高は5,993億500万円(前期比0.6%増)、営業利益は658億5,100万円(同▲1.7%)、経常利益は457億6,400万円(同▲6.2%)、当期純利益は85億4,900万円(同▲48.2%)となった。
当期連結業績(対象143社)の売上高は1兆1,524億8,300万円(同▲3.4%)、営業利益は1,029億5,000万円(同▲5.0%)、経常利益は728億円(同▲0.8%)、当期純利益は298億600万円(同14.1%増)となった。
会見では、空室率が前期比1.9ポイントアップの4.1%となったことについて、「室町3号館、銀座三井不動産ビル解体に伴う空室が全体の半分以上を占めており、これら例外を除くと空室状況はほぼ横ばい」とコメント。また、営業収益、営業利益、経常利益ともに減収となった要因については、三井ホームの赤字が大きくひびいたほか、保有株式の評価損やスキードーム・ザウス閉鎖決定に伴う臨時償却費等の特別損失を計上したためとしている。
次期の見通しについては、既存のアセットビジネスにおいては、常に顧客サイドに立ち、ディマンドプル型ビジネスへの発想転換を図りながら事業性能の向上に取り組むとともに、ノンアセットビジネスについては、投資家等との共同投資を積極的に推進し、サービス収益の拡大をめざす方針。単体で売上高6,240億円、営業利益650億円、経常利益450億円、当期純利益230億円、連結で売上高1兆1,100億円、営業利益1,030億円、経常利益740億円、当期純利益380億円を見込む。
併せて同社は、3月1日に発表した三井不動産販売(株)の完全子会社化に関し、同日、三井不動産販売と株式交換契約契約書を締結したと発表。
株式交換の方法は、三井不動産販売の株主の保有する株式は同社に移転するとともに、同社では株式交換に際し普通株式10,830,383株を新たに発行し、三井不動産販売の株主に割り当てる。なお、株式交換比率は、三井不動産が1に対し、三井不動産は0.475。今後のスケジュールとしては、6月26日開催予定の三井不動産販売の株主総会において本件につき承認決議を受けた上で、9月25日に三井不動産販売の上場を廃止し、10月1日を株式交換の日とする予定。