住友不動産(株)は21日、「2002年3月期決算(連結・単体)」を発表した。
それによると当期単体の売上高は3,942万5,800万円(前年同期比15.6%増)、営業利益は621億9,200万円(同16.4%増)、経常利益は352億8,200万円(同46.8%増)、当期純利益は181億1,900万円となった。
当期連結(対象29社)の売上高は4,978億7,600万円(同8.4%増)、営業利益は803億7,000万円(同6.8%増)、経常利益は471億4,200万円(同22.4%増)、当期純利益は229億9,600万円となった。
株式市場の下落により投資有価証券評価損37億5,000万円の特別損失を計上したものの、前期に計上した住友不動産ファイナンス(株)の一般貸付金繰り上げ処分実施に伴う約650億円の特別損失がなくなったため、当期純利益は黒字に転換、すべての段階において過去最高の業績を記録した。なお、当期よりスタートさせた「新成長3ヵ年計画」において、主力事業として不動産賃貸事業、不動産販売事業、不動産流通事業の既存の3本柱に新たに加わった完成工事事業については、戸建て市場のさらなる低迷により新築戸建て受注件数が減少。好調の住宅建て替え新システム事業の受注増でカバーしたものの、受注総額は1,121億7,200万円にとどまった。
「新成長3ヵ年計画」の2年目となる次期については、売上高5,500億円、営業利益900億円、経常利益560億円、当期純利益300億円を見込み、計画達成に向け画期的な増収増益を継続いく方針。