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三菱地所、東京ビル建て替え計画概要を発表

 三菱地所(株)は29日、昨年3月に決定した「東京ビル」(東京都千代田区)の建て替え計画につき、その概要を明らかにした。
 
 それによると同ビルの建て替えは、東日本旅客鉄道(株)との共同事業とし、「特例容積率適用区域制度」を活用して東京駅丸の内駅舎の未利用容積の一部を本計画敷地に移転する。運営管理等については、それぞれの事業持ち分に応じ受託する予定。また、「育成用途の集約化を可能とする特例」を活用し、同時に建て替えを行なう「日比谷パークビル」に交流施設、文化施設および活性化施設といった育成用途を集約することで、同ビルはオフィス中心とした計画とする。
 約3,800平方メートルのフロアは、天井高2.8メートルの無柱空間。一部のフロアはディーリングフロアとしても対応可能な特殊階も想定し、グローバルな業務展開を行なう企業にとって機能性と快適性を兼ね備えたオフィス空間を実現する。また、南北、東西に貫く貫通道路やアトリウム等の空間を整備することで、東京駅と有楽町地区を結ぶ歩行者ネットワークを形成し、利便性と安全性の向上を図る。
 また、エネルギーの有効活用や資源再利用の促進、廃棄物の減量化・減容化、公開空地の緑化などを通じ、環境負荷の軽減と環境との共生を図る計画。
 なお、同ビルの建て替えにかかる総事業費は約450億円。2003年夏に解体工事に着工し、2006年度中には地下4階地上33階、高さ約164メートルの高層ビルに生まれ変わる予定。


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