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竹中工務店開発のコケ緑化システム、森ビルが初利用へ

 (株)竹中工務店は3日、同社が開発した「コケ」による壁面緑化システム「モスインネット」が森ビル(株)のプロジェクトである「元麻布ヒルズ」(東京都港区)の免震超高層マンション「フォレストタワー」の屋上緑化に初めて採用されたことを発表した。

 同緑化システムは、同社が(株)竹中土木(東京都中央区、社長:竹中康一氏)、(株)朝日興産(大阪市、社長:山品昌廣氏)、協和トータルワークス(株)(大阪府和泉市、社長:井上幸一氏)と共同で昨年開発されたもの。さまざまな環境に適応可能なコケを生育させたマットを取り付ける仕組みで、壁などの垂直面にも利用できる。
 「フォレストタワー」の屋上では、最大傾斜15度の傾斜面を緑化することになり、強風と傾斜に耐えられる同システムが採用され、「第2森ビル」(東京都港区)屋上階における1年間の生育実験を行なった結果、今回の適用に至った。また、コケ同様、過酷な環境でも生育可能なセダム類(メキシコマンネングサなど)を利用した薄層屋上緑化システム「セダムカーペット」も適用されるなど、同社開発の緑化技術が積極的に取り入れられた。


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