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NCNのSE構法を近大が3階建て実験住宅に採用

 (株)エヌ・シーエヌ(東京都港区、杉山恒夫社長)は22日、近畿大学大学院総合理工学研究科「リサイクル型まちなか一戸建て研究グループ」(代表:森本信明氏)が行なう実証実験の3階建て木造実験住宅の1つに、同社のSE構法が採用され、リフォームへの対応性や解体性能の実験、評価を行なうことになったと発表した。

 「リサイクル型まちなか一戸建て実証実験」は、同大学オープンリサーチセンターが「住宅のリサイクルをいかに向上させるか」というテーマで参加企業を公募。それに同社の登録施行店である(株)タイコーハウジングコア(大阪府東大阪市、羽柴準司社長)が応募したところ、設計提案が受け入れられ、同構法が採用されることとなった。すでに実証実験棟は、6月初旬に同大学の実験用敷地で着工しており、8月上旬には内装、仕上げを除いたスケルトン状態の実験住宅が竣工。8月中旬から内装、間仕切りのリフォームや増床の容易性、加齢対応型のバリアフリー化、ホームエレベーターの途中導入、解体に伴う使用部材のリサイクル、屋上緑化を含む上空面利用の可能性を検証するための実験が行われる予定。
 現在、同社は、新築住宅市場を中心に事業展開をいているが、今後リフォーム市場への参入も視野に入れていることから、今回の実験結果によっては、有利に事業展開をするための好材料になるものと期待を寄せている。


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