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森ビル、小学生対象の「デザインゲーム」開催

真剣にイス製作(実物)に取り組む子どもたち

 森ビル(株)は25日、六本木ヒルズのインフォメーションセンター「THINK ZONE」において、小学生を対象とするワークショップ「デザインゲーム」を開催した。

 「デザインゲーム」とは、「色々な人たちの意見をまとめ、望ましい、またある一定の条件の中で、実現可能な街や建物、インテリアの創出を試みる」ワークショップのこと。同社では1995年に開始し、以来、国内はもとより海外(オランダ)の小学生を対象とし、主に街づくりをテーマに開催している。
 今回は、日本を代表する家具デザイナー集団「IDEE Works チーム」を講師に迎え、小学4~6年生の男女20名が“実際に座ることができるイス作り”にチャレンジ。最初にイスに関する種類・役割り・住居内における位置付け等について学習した後、作業行程の説明を受け、各自デザイン画と、デザイン画に基づいた模型を製作する。
 その後、素材に使用済み段ボール箱を用いて実物製作に取りかかると、参加した子どもたちからは「思い描いたものを実際に形にするのは難しい」「少しずつ形になっていくのが嬉しい」等の声があちらこちらで聞こえた。
 また、「デザインゲーム」開催について、ディレクターの矢部俊男氏(六本木ヒルズ インフォメーションセンター マネージャー)は「一般的に、日本の小学生は衣・食・住の『住』について学ぶ機会が極端に少ない。しかし、欧米諸国並みに小さいうちから触れ、理解することも必要。また、廃材を使うことで、何ごとにも『利用方法によっては再利用可能である』という意識を常に持って欲しい」と述べ、日本建築におけるスクラップ&ビルド脱却のための早期教育の一環であることを強調した。
 なお、森ビルでは今後も「デザインゲーム」を継続開催するとしている。


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