ソフトバンクグループのグッドローン(株)は5日、「グッド住宅ローン」の融資対象を7月24日より拡大したことに伴い、これに関する説明と、日本におけるモーゲージバンク(住宅ローン専門会社)の役割についてをテーマに、セミナーを開催した。
同セミナーでは、同社代表取締役社長の伊藤雅仁氏自らが講師に立ち、これまでの日本の住宅ローン市場の状況を交えながら、モーゲージバンクが住宅ローンの主要な担い手となっているアメリカの現況を紹介。日本でも現在注目を集めている住宅ローンの証券化について、「今後、住宅ローンの証券化市場が活発になれば、日本でモーゲージバンクの役割が重要になる」と話し、日本の場合、モーゲージバンクはどういった役割を果たしていくべきなのか等、今後の動向に対する考えを述べた。
同社が7月24日より開始した融資対象の拡大については、住宅金融公庫の廃止決定を受け、住宅ローン市場に続々と民間金融機関が本格参入し、各金融機関がしのぎを削っている中で、同社は「借り易さ」ではなく、返済期間中の「返し易さ」を主眼に商品開発を行なっていると説明。また、「返済期間中の金利が借入時に確定していない金利変動型の住宅ローンは返済額が大幅に増える」「元金が減らない可能性がある」などの変動金利のリスクを指摘し、同商品の最大の特徴である最長30年間固定金利の有意性をアピールした。
講演では、同社が今後も安全な返済計画の設計や、早期完済に向けた柔軟な返済方法に重点を置いたプランを展開していくといった方針とともに、今回の融資対象拡大を機に大阪住宅ローンセンターを本格稼働させたことで、関西圏での顧客獲得を積極的に行なっていくことも明らかにした。その他にも、ファイナンシャル・プランナーへの情報提供を一層強化するなど、伊藤社長は「常に新しいサービスを追求し、日本の住宅ローンを変えていきたい」と、今後の豊富についても述べた。