積水化学工業(株)は1日、同社グループの環境への取り組みをまとめた「環境レポート2002」を発表した。
同社グループでは住宅メーカーの環境リーディングカンパニーとして、製品の環境配慮、3R(リデュース、リユース、リサイクル)、生産事業所や工事現場等による環境配慮などあらゆる事業活動において環境に配慮した取り組みを行なっており、1999年より「環境レポート」を毎年発行している。
「環境レポート2002」によると、2001年度では15事業所(累計26事業所)および全工場でゼロエミッションを達成、住宅メーカーにおいて全生産工場のゼロエミッション達成は、業界初。また、環境共生型商品やシステム(例:太陽光発電システム導入住宅)を積極的に開発・販売し、住宅生活時の炭酸ガス排出量を年間3万トン低減させた。その他、同レポートでは環境NGOによる第三者審査を導入し、その結果を反映するとともに2002年度目標内容に組み入れたとしている。
また、同社グループにおける2010年度の環境目標として、生産事業所の炭酸ガス排出量および廃棄物発生量を設定。総炭酸ガス排出量の目標値は、対2000年度比で13%削減としている。これは対1990年度比で7%削減に相当するが、わが国で今年6月に採択した「京都議定書」では目標値を「1990年基準で6%削減」と定められ、目標達成のため政府は産業界に対し7%削減を求めており、この値をクリアするものとなる。なお、、廃棄物については、(1)生産工程から出る廃棄物発生量の生産売上高原単位を1998年度比50%削減、(2)本社・支社・研究所をゼロエミッション化、(3)解体・増改築に伴う建設廃棄物のリサイクル率100%等を掲げている。