三菱地所(株)は6日、2002年5月24日に公表した2003年3月期中間期および通期の業績予想を修正した。
これによると、当期単体での中間期業績予想は、売上高1,615億円(前回発表予想と変わらず)、経常利益140億円(前回発表予想と変わらず)、当期純利益190億円(前回発表予想85億円)に修正された。通期については、売上高3,920億円(前回発表予想と変わらず)、経常利益380億円(前回発表予想と変わらず)、当期純利益270億円(前回発表予想165億円)に修正された。
また、当期連結での中間期業績予想は、売上高2,785億円(前回発表予想と変わらず)、経常利益165億円(前回発表予想と変わらず)、当期純利益190億円(前回発表予想75億円)に修正された。通期については、売上高6,600億円(前回発表予想と変わらず)、経常利益550億円(前回発表予想と変わらず)、当期純利益335億円(前回発表予想220億円)に修正された。
併せて同社は、同日開催の取締役会において、固定資産の譲渡および取得を決議し発表した。
今回譲渡および取得を決議したのは3物件。1つは、同社が所有する神田パークビル(東京都千代田区)の土地面積1,218.56平方メートルの内、同社所有の567.24平方メートルの共有持分である10,000分の8,817と、延べ床面積9,370.25平方メートルの共有持分37.21%を、31億5,000万円でジャパンリアルエステイト投資法人に譲渡する。また、同社子会社である上二商事(株)が所有する土地面積1,218.56平方メートルの内の261.71平方メートルと、延べ床面積9,370.25平方メートルの共有持分19.55%を、同様に16億6,000万円でジャパンリアルエステイト投資法人に譲渡する。同ビルは、1993年7月に竣工した地下1階地上10階建ての賃貸用オフィスビル。今後のスケジュールとしては、8月15日に契約書を締結し、同日物件の引き渡しを行なう予定。
もう1件は、同社が所有する三菱商事ビル別館(東京都千代田区)の底地5,186平方メートルを、208億200万円で三菱商事(株)に譲渡する。これは、借地権付き建物を保有する三菱商事より、本社ビル建て替えに向けて、完全な所有権の取得要請があったため。8月末に契約書を締結し、9月末に物件の引き渡しを行なう予定としている。
また、今回、取得を決議したのは、三菱重工ビル(東京都千代田区)他の建物の一部(区分所有)18,645平方メートルおよびその敷地1,973平方メートル。取得価格は、260億4,950万円。
なお、神田パークビルおよび三菱商事ビル別館底地の譲渡に伴う譲渡益については、2003年3月期中間決算において特別利益に計上する予定。今回の業績予想の上方修正も、これらの譲渡によるものとしている。
また、神田パークビルついては、譲渡先であるジャパンリアルエステイト投資法人も、同日、同物件の取得を決定したと発表している。