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三菱地所、ロンドン再開発プロジェクトで投資家宛にビルを売却

 三菱地所(株)は17日、同社海外現地法人の「バタノスター アソシエイツ」を通じ、ロンドン金融街で進行中のバタノスタースクエア再開発プロジェクトにおいて、現在建設中のビル1棟を投資家宛に売却することを決定した。

 バタノスタースクエアは、セントポール寺院の北側隣接地に位置し、「バタノスター アソシエイツ」ではビル4棟(1棟は管理用)および共用部分の開発を手がけている。主要3棟のキーテナントは、ゴールドマン・サックス、ロンドン証券取引所、CRヒリアパーカーなどいずれも大手企業の入居が決定している。
 今回、完成後に売却することで合意に達したのはそのうちの1棟で、売却先はイギリス大手生命保険会社リーガル・アンド・ゼネラル社の子会社であるリーガル・アンド・ゼネラル・アシュアランス・ソサエティ。売却理由は、各棟ともに着工前にキーテナントと20~25年の長期契約を締結することで、長期にわたるキャッシュフローが確定したことに加え、現在、不動産投資市場が良好に推移していることから売却のタイミングと判断、ビル竣工前に売買を約すフォワードコミットメント方式による売却契約を締結したものとしている。
 同社では、今回のプロジェクト一部売却により早期に資金を回収し、その回収した資金を新規開発事業への投資や有利子負債の返済にあてるともに、一部については保有を継続しロンドンでのビル賃貸事業の拠点としていく方針。


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