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東京カンテイ、6~8月の中古マンション価格推移を発表

 (株)東京カンテイは19日、2002年6~8月度の「三大都市圏・主要都市別/中古マンション70平方メートル価格推移」を発表した。

 同調査は、同社に登録された中古マンションの売り希望価格を行政区単位ごとに算出し、その平均坪単価を一般的なファミリータイプの価格に即するよう70平方メートル換算したもの。
 これによると、首都圏6月の中古マンション価格は2,417万円(前年同月比▲0.3%、前月比同)、7月は2,432万円(同0.8%上昇、同0.6%上昇)、8月は2,514万円(同4.7%上昇、同3.4%上昇)と、明らかな上昇基調を示した。これを都市別にみると、東京23区が3カ月通期で前年同月比上昇を示し、価格の上昇傾向に堅実さが伺える。また、千葉市でも7、8月は上昇を示したが、横浜市、さいたま市においては、3カ月連続で前年同月比、前月比ともに下落となった。
 近畿圏では、6月が1,695万円(同▲7.5%、同▲1.5%)、7月は1,703万円(同▲5.9%、同0.5%上昇)、8月は1,698万円(同▲5.9%、同▲0.3%)となり、前年同月比は3カ月連続で下落した。そのうち大阪市については、依然として下落傾向が顕著で、6月は前年同月比▲8.5%と大幅な下落を筆頭に7、8月に至っても4%を超える下落を見せた。また、神戸市では、大阪市以上に下落傾向が顕著となっており、8月に示した前年同月比▲9.2%は三大都市圏の主要都市の中で最も大きい下落幅となった。
 中部圏では、6月が1,397万円(同▲5.2%、同▲2.7%)、7月は1,377万円(同▲5.8%、同▲1.4%)、8月は1,376万円(同▲4.8%、同▲0.1%)、近畿圏と同様に3カ月連続で前年同月比の下落を示した。名古屋市の下落傾向についてはほぼ横ばいと変化はないが、▲2%台が続いていた中、8月は▲1.6%とやや上昇となった。


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