(株)長谷工コーポレーションは10日、同社が1999年9月より積極的に進めている分譲マンションへの「生ゴミ処理システム」の採用状況を発表。これによると、2001年9月~2002年8月末までの1年間で34物件、11,880戸で採用し、3年間の累計は74物件、26,270戸となった。
同システムは、各住戸のキッチンシンクに生ゴミを流し入れるだけで、ディスポーザーが粉砕、地下に埋設した処理槽が分解・浄化処理し、排水基準に適合した水として下水道に放流する地球環境に配慮したシステム。日商岩井、INAXと共同で開発した「エコ・ポーザー530」シリーズの場合は、家庭から出る可燃ゴミの47%を減量するとともに、環境への影響を測るライフサイクルアセスメント試算では、CO2発生を30%削減する効果を発揮。また、保守・管理面でのサポート体制も敷いていることなども、採用数増加の要因になっていると同社では考えている。
併せて、実際に同システムを採用したマンション入居者565世帯を対象に行なったアンケート調査結果も発表した。それによると、98%が使用、78%が「操作が分かりやすい」としており、85%が「生ゴミの7割以上が減少した」、75%から「マンションに必要」との回答を得た。また、46%が「同システムが購入動機」となったとしている点からも、高い評価を受けている様子が伺える。
同社では、1月に最新機能を搭載し、使いやすさを向上させた新型機種「ニュー・エコ・ポーザー530」を商品化している。