リメイクデザインマンション「メゾン・ド・デッサン」をプロデュースする(有)住宅工房(兵庫県西宮市、岸田浩ニ代表取締役)は23日、賃貸ワンルームマンションの内装材を入居者が自由に選べるシステム「ワンルームマンション内装セレクトシステム」を本格スタートするとともに、同システムを導入した賃貸物件の入居者募集を開始した。
同システムは、クロス・カーペット・フローリング等の内装材を、入居者が契約時にメニューから選択した後に施工するもので、若年層の入居者に多い「個性的な部屋」「自分だけのオリジナル空間」といった要望に対応する。
導入する対象物件は、主に築年数の古い賃貸ワンルームマンション。同社では、これまでに専属デザイナーが個性的な部屋のイメージをプランニングする「メゾン・ド・デッサン」事業を展開しているが、いずれも築年数が古いものの高い入居率となっている。しかし、デザイン案・施工期間・施工費用等により低額賃料物件には導入しにくい点や、入居者の多様なニーズに対応するためには「自分で選択する自由さ」も必要であると考え、同システムを開発した。今後は賃貸市場で大半を占めるワンルームオーナーに向け、空室対策の有効手段として阪神圏から順次各エリアに積極展開を図るとしている。
第一弾導入物件は、阪急今津線「門戸厄神」駅から徒歩約8分のワンルーム(兵庫県西宮市大市東町)。3階建ての2階部分で、専有面積は16.8平方メートル。オートロック・エアコン・ミニ冷蔵庫が付いた築9年超の一般的な賃貸物件で、スーパー・コンビニ・病院が至近。賃料と管理費はそれぞれ月額46,000円と4,000円、敷金は40万円で敷引30万円。
なお、同物件の入居者募集はホームページ(http://www.ejutaku.com/tintai_one1.html)上でも行なっているが、該当物件のフロア(2階)が男性専用のため、入居者は男性のみに限定されている(3階は女性専用フロア)。