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長谷工コーポ、「ハイブリッド高遮音壁」を開発

 (株)長谷工コーポレーションは30日、建材メーカーの(株)エーアンドマテリアル(神奈川県横浜市、社長:山下茂幸氏)と共同で、集合住宅の戸境壁遮音性能において住宅性能表示制度の最高等級4を上回る遮音壁「ハイブリッド高遮音壁」を開発したと発表した。

 同商品は、RC躯体(戸境壁)をエーアンドマテリアルが商品化した遮音性・耐久性に優れた軽量間仕切パネル(商品名:SLPパネル)などではさんだユニークな構造。これによって、RC躯体の厚さが15センチメートルの場合、厚さ・重量を増大させずに、80センチメートル厚のRC戸境壁に相当する高い遮音性を実現する。
 また、壁面表面の耐久性が高く、クロスの張替えは何度でも可能であるし、壁の片側のみでも高い遮音性を発揮するため、戸境壁の防音を目的としたリフォームにも対応できる。同商品の利用により、これまで遮音等級の確保のために制約があった戸境壁のコンセントなどの位置を自由に設けることができるうえ、増設も可能。基礎部材はすべて工場でプレ加工をするため、安定した性能品質が得られ、施工期間も短縮される。
 新築向け、リフォーム向けにそれぞれ性能の異なる2タイプを開発。同社では高性能マンションの技術メニューの1つとして、マンション事業主に向けて積極的に提案していく方針。なお、リフォームについては、同社グループ会社の(株)フォリス(東京都港区、社長:白土正之氏)が窓口となる予定。


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