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野村不動産、顧客が自由に選べるキッチンのオーダーシステム開発

 野村不動産(株)は1日、システムキッチン等を製造・販売するトーヨーキッチン&リビング(株)(名古屋市名束区、渡辺孝雄代表取締役社長)と共同で、マンション購入者が自由にキッチンをオーダーできるシステムを開発し、11月下旬に販売予定の分譲マンションに導入すると発表。

 同システムは、販売者側が用意した数種類から選択する従来の「選択制」とは異なり、顧客が自分好みの色・素材から自由に選んでコーディネートするもの。具体的には、契約後に野村不動産が各顧客宛に「invitation card」を発行する。顧客はトーヨーキッチン&リビングの南青山ショールーム(東京都港区)に出向き、同ショールーム専属のキッチンコーディネーターとともに、実物を見て触るほかCG等を用いながら、扉や天板等のパーツ選びを行なう。これにより、ライフスタイルや他のインテリアに合った独自のオーダーメイドキッチンを顧客自身が完成させる。
 第一弾導入物件は、東京都文京区関口の「ヒルズ目白台」(総戸数53戸)。同物件に採用するにあたり、野村不動産では「過去同地区で販売した物件ではキッチンの天板の色・材質にこだわる顧客が多数だった」「今年9月に販売したオーダーメイドマンションでは8割以上が標準プランから変更した」などを理由として挙げている。なお、同マンションでは分譲マンションで初の「3Dシンク」(※)を標準仕様とするほか、扉面材や天板に多数のオプションを用意するが、いずれも発注後に製作するため、顧客の費用負担は標準仕様との差額のみとなっている。竣工予定は2003年10月。

※3Dシンク…3段リブ構造を備えることにより、シンク内を3種類のプレートで上・中・下段に分け、立体的に活用できるマルチシンク。


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