首都圏の大学生を中心に住宅支援事業を展開する(株)毎日コムネット(所在:東京都千代田区、代表取締役:伊藤守氏)は7日、10月29日のジャスダック上場後、初となる会社説明会を開催。これまでの事業内容および中期経営計画を発表した。
同社では、学生専用マンションの賃貸・仲介や地主向け土地活用コンサルを提供する「学生マンション事業」、クラブ・サークル合宿や研修等の企画手配、各種スポーツ大会の企画運営をする「課外活動支援事業」、学生人材紹介やアルバイトの情報を提供する「人材ネットワーク事業」の3事業を基盤に、大学生マーケットを構築してきた。
今後は、3事業の中で最も力を入れている学生マンション事業に集中投資を行ない、事業拡大をはかる方針を明らかにした。基本戦略には、安定的な入居者が見込まれるエリアへの開発集中や大学との連携強化による集客力の向上、またSPCなど不動産流動化スキームによる開発力強化を掲げ、同事業を2003年11月期には、新規開発戸数612戸(前期末管理戸数1,588戸)、売上高17億1,300万円に拡大する予定。エリアとしては、山手線を中心とした首都圏沿線、特に中央線(新宿~立川)、東急東横線(渋谷~菊名)、京王線などは物件開発重点路線としている。
市場環境については、「高校卒業者数の減少傾向が続くものの、進学率のアップや女子学生の増加により首都圏大学生数は安定的に推移する」(伊藤氏)と予測。中でも女子学生のニーズが鍵となると見ており、安全性・快適性に対応した基本仕様にする方針という。
また、シェアの維持・拡大をめざす課外活動支援事業では、顧客管理の徹底によるリピート化のさらなる向上や、学内合宿・研修などの総需要吸収による営業効率向上を図る。また、人材ネットワーク事業でも新たな就職支援サービスに挑戦するとしている。
なお2003年11月期の業績については、売上高31億3,000万円、営業利益4億円を計画している。