住友不動産販売(株)は15日、同日開催の取締役会において、保有固定資産の売却方針を決定したと発表。それに伴い、5月16日に発表した2003年3月期の通期業績予想を下方修正した。
同社では、2006年3月期より適用される固定資産の減損会計をふまえ、2003年3月下期に同社保有固定資産の売却方針を決定。減損損失が認識される可能性がある資産を売却することにより損失リスクの一掃をはかる。なお、売却先、売却価格等は現在のところ未定としながらも、概算で簿価約300億円分の資産を100億円で売却し、約200億円の固定資産売却損を特別損失として計上する予定。
これにより通期単体の業績予想は、単体で売上高425億円(前回発表予想434億円、差異▲9億円)、経常利益92億円(同94億円、同▲2億円)、中間純利益▲64億円(同53億円、同▲117億円)に修正された。また連結では、売上高451億円(同468億円、同▲17億円)、経常利益96億円(同101億円、同▲5億円)、中間純利益▲62億万円(同56億円、同▲118億万円)に修正された。
また同日、同社は「2003年3月期中間決算短信(単体・連結)」を発表した。
当期単体業績の売上高は190億3,500万円(前年同期比▲0.3%)、営業利益が38億2,900万円(同▲14.8%)、経常利益が34億1,600万円(同▲11.9%)、当期純利益が19億3,300万円(同▲12.1%)となった。
当期連結業績(対象7社)の売上高は198億4,900万円(同▲2.1%)、営業利益38億4,600万円(同▲13.5%)、経常利益35億6,500万円(同▲15.2%)、当期純利益は20億円(同▲14.1%)となった。