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日本2×4建築協会、木築分別解体技術提案で大臣賞を受賞

表彰式の模様(上)、「木造建築物の再資源化・資源循環化技術の開発」のために建設されたツーバイフォー住宅実験建物(下)

 (社)日本ツーバイフォー建築協会は、独立行政法人建築研究所が実施した「解体・分別容易な木造建築物についてのアイディア募集」において、国土交通大臣賞を受賞。11月22日に表彰式が行なわれた。

 建築研究所では、国土交通省の「廃棄物発生抑制技術の開発」プロジェクトを受け、同研究所が実施している研究開発プロジェクト「木造建築物の再資源化・資源循環化技術の開発」の一環として、今回の提案募集を行なった。24件の応募提案があり、国土交通大臣賞を受賞した同協会のほかにも、3提案が建築研究所理事長賞など各賞を受賞した。
 同協会の提案した枠組み工法「204+R SYSTEM」は、ツーバイフォー住宅の躯体の多くを占めるランバーおよび合板のリユースを実現。リサイクル以上の環境負荷の縮小や、木材からのリサイクル原料の供給過剰を抑制できるなど、多くの利点を含んでおり、住宅全体の再利用率を高めることにもつながる点などが評価され、同賞の受賞となった。
 今後、同協会では、当該提案募集の「アイディア実証部門」にも参加し、建築研究所と共同で同システムの検証を行なうとしている。また同時に、関連する法的許認可の取得手続きをすすめ、所要の準備が整った後に、会員会社のモデル住宅(建築・解体)を通じて、解体材の再利用に向けた運用システム(回収・品質評価)などの具体的効果等の検証を行なう考え。


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