(株)東京放送は27日、東京都港区の同社放送センター東側に隣接する社有地の再開発計画「(仮)TBS赤坂2期開発計画」の概要を発表した。
同社では、不動産事業によって安定的収入を確保し、放送事業のサポートとすることを目的に、当該プロジェクトを計画。すでに1998年には、不動産会社や銀行、設計会社を含むプロジェクトチームを結成、収益性などについても事業として成り立つことを確認しているという。
赤坂の同社敷地には大型建築物だけでも20棟近くあるが、当該プロジェクトでは、放送センターを除くすべての既存建築物を解体し、業務棟・住宅棟・文化施設棟を新築する複合用途型開発を計画している。開発概要としては、現状の緑と坂の景観を生かした敷地計画とし、施設利用者のみならず地域住民の憩いの場を提供する。また、敷地内を東西、南北に貫通するネットワーク歩道を再整備し、交通利便性の向上、防災機能の強化にも資する計画とする考え。
同社では、放送やイベント開催等を通じ、放送事業と連動した最新情報の発信に加え、大規模な商業施設を配置することで、「赤坂」のさらなる活性化をめざす。
敷地面積は約33,000平方メートル。延べ床面積は、業務棟が約177,000平方メートル、文化施設棟が約7,500平方メートル、住宅棟が約23,000平方メートルで、プロジェクトマネージャーは三井不動産(株)が、設計は(株)久米設計が担当する。工期は2003年~2007年となる予定。