積水化学工業(株)住宅カンパニーは19日、「光熱費ゼロ住宅」の開発に成功、同システムを2階建て全商品に導入し、2003年1月9日より販売を開始すると発表した。
同社は、「地球環境にやさしく、60年以上安心して快適に住み続けられることのできる住まいの提供」を基本理念にさまざまなシステムの開発・普及に努めてきたが、その発展形態として「光熱費ゼロ仕様」を開発した。
「光熱費ゼロ住宅」は、次世代省エネ基準に対応した高気密、高断熱の躯体スケルトンに、5.5kwの太陽光発電システム、家庭のエネルギー使用量を抑制する省エネタイプの高効率機器などを採用。こうした設備面と、安い深夜電力を利用するという組み合わせにより、年間高熱費ゼロ以下を実現する。ちなみに太陽光発電システムのコストダウンや高効率な給湯機器「エコキュート」の開発に成功し、初期投資額を抑えることができたため開発に至ったもの。なお、ツーユーホームモデルプラン(122平方メートル)に同システムを採用した場合、年間17万3,000円の光熱費を削減できることから、初期投資額のアップ分251万円は、平均14.5年で回収できる試算となる。同社では、2003年度の2,000棟の販売を計画している。
同社では、発売を記念し、1月9日より「光熱費ゼロ住宅キャンペーン」を実施する。そのイベントとして、「わが家のエコライフ体験記」を募集、大賞受賞者にはヨーロッパ環境先進都市体験取材ツアーが贈られる。