住友林業(株)は24日、2003年4月より、引き渡し後の住宅に対し60年間のサポートシステム「ロングサポートシステム」を導入すると発表した。
同社は今回、同社が供給する住宅の設計耐用年数を60年と定め、同システムを導入することを決定。
具体的には、60年の耐久性を有する主要構造部を実現したうえで、各部材ごとに耐用年数を定めての点検、補修、交換を行なっていく。また、引き渡し後の顧客窓口を、全国54支店の「お客様センター」に集約。増改築、インテリア、外溝等も含め、年中無休24時間体制で専門の技術者が相談を受け付ける。さらに、60年間の自社定期点検体制を構築し、これまで行なってきた定期点検に加え、専門スタッフによる15年目、20年目の無償定期点検、30年目、40年目、50年目、60年目の有償点検を新たに実施することを決定。設計段階においても、ライフスタイルの変化を考慮した上で、60年間の維持管理・リフォーム提案も含めたメンテナンスプログラムを1邸ごとに提案していくという。また、部材の選択やリサイクルにも積極的に取り組んでいくといった内容も盛り込まれている。
すでに同社では、同システムの内容を前提に、設計思想、部材調達、開発思想、アフターサービス体制を含む「家づくり基準」を策定している。