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住文化研究協議会、「ニューフィフティーズの住意識調査」結果を発表

 住文化研究協議会は25日、同会が2002年11月25日~12月9日にかけて実施した「ニューフィフティーズの住意識調査」の調査結果をまとめ、公表した。

 同会では、団塊の世代が50歳代となり、人口の半分を50歳以上の人が占めていることから、この新しい感覚の多数派を「ニューフィフティーズ」=「自分探しをする大人達」と定義。同調査において、東京に通勤する50歳代を中心とした男女500名に対し、定年後「どこで」「だれと」「なにをして暮らしたいか」を中心にアンケート調査を実施した。回収数は306(回収率61.2%)。
 これによると、「定年後の暮らし方」としては、観劇や旅行を希望する人が9割を超え、ゴルフ・テニスといったスポーツを楽しみたいとする人も7割超。一方、定年後も緊張感をもって仕事を続けたいという人は3割強にとどまった。
 「65歳になった時に暮らしていたい場所」としては、現在の住居を希望する人が4割、住み替え・買い増しを希望する人が6割。都心居住希望者は全体の7%、田舎地域への移住希望者は9%と、田舎希望者が若干多くみられ、複数所有により2つの生活を希望する人は26%にのぼった。
 「65歳になった時に一緒に暮らしていたい人」については、男性の68%、女性の55%が配偶者との暮らしを希望しているが、子供との同居を望む人は男性(13%)・女性(10%)ともに少数であった。また女性は独居希望が22%、友人との同居を希望する人が8%となり、3人に1人は血縁同居を望まないという結果となった。
 「思い描く生活を実現するに際しての障害」は、生活費(59%)および健康(46%)に不安を持つ人が多くみられたが、一方で住まいの確保や地域の人間関係を心配する人は10%と少なく、障害はないという回答も12%にのぼった。
 「定年後の生活設計」については、年齢があがるほど具体的な計画をもつ人が増加しているものの、全体では具体的な計画を持っている人は全体の10%程度にとどまった。 

 なお同会では、今回発表したアンケート結果を問題提起とし、シンポジウム「ニューフィフティーズ『自分』探しをする大人達へ~これから30年どんな生き方・住まい方をしますか?」を2003年2月6日に開催する。シンポジウムでは、50歳代が描く夢の生活を実践している先達をパネラーに迎え、体験談や「アクティブアダルト」を対象としたまちづくりのあり方について日米の事例を紹介するなど、「ニューフィフティーズ」が夢見る将来の楽しい生活を実現するためには何が必要かを議論し、新しい住まい・コミュニティーのあり方を考える予定。詳細は以下のとおり。

日   時:2003年2月6日(木)13時~16時40分
会   場:住宅金融公庫 すまい・るホール
      (東京都文京区後楽1-4-10)
参 加 費:一般 3,000円、住分協会員 2,000円、学生 1,000円
定   員:300名
申込締切り:2003年1月30日(木)
申込・問合:住文化研究協議会事務局 担当・桑原、長畑
      〒104-0032 中央区八丁堀1-3-2 佐藤ビル3F
      TEL 03-5540-5033 FAX 03-5540-0031
      住文化研究協議会ホームページ
      (http://www.jyubunkyo.jp/)


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