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江本工業、不動産管理部門を分社化し新会社設立

 住設機器の製造販売を行なう江本工業(株)(札幌市白石区、取締役社長:一川邦彦氏)は10日 、同日開催の取締役会において、不動産管理部門を会社分割し、新設する(株)イー・エム・エステート(東京都文京区、取締役社長:首藤静夫氏)に承継することを決議したと発表した。

 同社は、2002年11月21日に発表した「経営構造改革について」に基づき、工場統合などの実施および関東以西地域からの事業撤退を行なってきた。その結果発生する、遊休化した不動産の賃貸、管理、保有、売却事業を行なうために、新会社を設立し、事業承継する。これにより遊休不動産の保有に関わるコスト削減および借入金を減少させ、財務内容の健全化を図る考え。
 なお、新会社は、2003年4月1日に設立する予定で、資本金は5,000万円。発行株式1,000株は、すべて江本工業が保有する。また、江本工業より新会社へ承継される資産は、流動資産2,500万円、固定資産35億円となる。
 なお、同社では、2003年3月期に対象固定資産の時価額での評価替えによる評価損22億7,000万円を計上するが、新会社は100%連結子会社のため2004年3月期の連結業績には影響はないとしている。


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