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東京カンテイ、高額マンション市場動向を発表

 (株)東京カンテイは30日、いわゆる「億ション」の過去と現在を分析した高額マンション市場動向をまとめ、発表した。

 これによると、2002年に首都圏で供給された「億ション」は670戸。前年の885戸と比べ24.3%の減少となったものの、1995年(143戸)を底に供給戸数は徐々に拡大しており、ここ数年では700戸前後の水準での供給が続いている。主力購入者層は、60歳台超の富裕層および、40歳台の起業家。平均価格は1億4,649万円で、1997年以降ほぼ横ばいでの推移となっている。
 また、「億ション」を1戸でも含む物件の総数は75棟。総戸数は9,197戸で、そのうち1億円以上の住戸数は625戸(6.8%)と、80年以降でみると低い水準となっている。これは、80年代において低層邸宅型「億ション」として、ほぼ全戸が1億円以上であったような物件が減少し、現在では「億ション」がさまざまな間取りのバリエーションの1つとして供給されていることを表しているものと思われる。また、「億ション」の平均階数は15.1階で、2000年以降15階を超えていることから、タワー型マンションの上層階に「億ション」が多く供給されていることが分析される。


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