不動産ニュースと不動産業務のためのサポートサイト

三井生命、保有不動産11物件を証券化

 三井生命保険(相)(社長:西村 博氏)は1月31日、「三井生命大手町ビル」(東京都千代田区)を含む11物件の証券化実施を決定したと発表。

 同社は、すでに発表済の経営計画「M’s Action. 2」に基づいて株式、貸付金の圧縮等によるリスク量の軽減を進めており、今回の保有不動産証券化は、その一環として不動産リスクの圧縮を目的に実施するもの。
 対象となる不動産は、「三井生命大手町ビル」(東京都千代田区大手町)、「三井生命柏ビル」(千葉県柏市柏)、「三井生命五反田ビル」(東京都品川区西五反田)、「三井生命蒲田ビル」(東京都大田区西蒲田)、「三井生命水道橋ビル」(東京都千代田区三崎町)、「三井生命相模原ビル」(神奈川県相模原市相模原)、「三井生命新横浜駅前ビル」(横浜市港北区新横浜)、「三井生命名古屋伏見ビル」(名古屋市中区錦)、「三井生命大阪ビル」(大阪市北区豊崎)、「三井生命西宮ビル」(兵庫県西宮市六湛寺町)、「三井生命高松ビル」(香川県高松市磨屋町)の11物件。譲渡価格は約750億円を予定している。
 なお、信託受益権は、本証券化のために設立された特定目的会社に譲渡。2003年2月に発行予定の社債および優先出資等により、譲り受け資金を調達する。また不動産管理処分信託契約については、信託銀行と締結。2003年2月末までに、不動産管理処分信託契約および信託受益権譲渡契約の締結、信託受益権の譲渡、代金決済を完了させる予定となっている。
 同社によれば、本証券化の実施によって、経営計画に掲げている簿価500億円の不動産圧縮目標に対し、合算で8割を達成することとなる。


最新刊のお知らせ

2025年5月号

「事故物件」、流通の課題は? ご購読はこちら