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東急不、戸建て住宅事業に「コーポラティブ方式」を導入

(上)あすみが丘東の街並み(下)あすみが丘地区空撮

 東急不動産(株)は21日、大規模郊外団地「あすみが丘東」地区(千葉市緑区)において、戸建て住宅事業に「コーポラティブ方式」を導入すると発表した。

 「あすみが丘東」地区は、同社が「くらしみんなで育みたい」をコンセプトに、地域のNPOとの連携などを含めて住民参加のまちづくりを推進する大規模郊外団地。同社では、同地区内にスローライフを実現する「コーポラティブ方式」を導入。「スロービレッジ こうぽらの森(仮称)」と題して、「住まい」と「暮らし」を購入者が自分達でデザインする新しいまちづくりをスタートさせる。
 同方式が採用されるのは、「あすみが丘東」地区内の約7,600平方メートル(Aブロック約6,000平方メートル、Bブロック約1,600平方メートル)。当面は、このうちAブロックを対象に事業参加者の募集を行なう方針で、事業の推進、および土地販売業務を委託については、コーポラティブ住宅に実績のあるランドブレイン(株)をコーディネーターに起用する。
 事業スケジュールは、3月よりインターネット(http://www.landbrains.co.jp/asumi/)を中心に事業参加者の募集を行ない、20名集まった段階で研究会を発足。その後、8月までには事業推進の母体となる「建設組合」を設立、売買契約締結を経て、12月には工事着工、2004年3月の引き渡しを予定している。
 同社では、戸建て住宅分譲にコーポラティブ方式を採用することにより、住宅型の建売住宅では満足できない層のニーズに応え、戸建て住宅の需要喚起につなげていきたい考えで、今後も「あすみが丘東」地区内において3つのコーポラティブ街区を順次供給していく方針。


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