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国交省、建築着工統計調査報告(1月分)を発表

 国土交通省は28日、2003年1月分の全建築物の着工床面積と新設住宅着工戸数を発表した。

 これによると、建築物の着工床面積は1,185万平方メートル(対前年同月比▲3.0%)と8ヵ月連続の減少であった。
 建築主別では、公共の建築主は71万平方メートル(同4.6%増)で先月の減少から再び増加に転じた。一方、民間の建築主は1,115万平方メートル(同▲3.4%)と3ヵ月連続の減少。民間建築主のうち居住用は748万平方メートル(同▲4.9%)、非居住用は367万平方メートル(同▲0.2%)で、いずれも3ヵ月連続の減少となった。
 用途別では、鉱工業用は75万平方メートル(同6.6%増)で3ヵ月連続の増加、商業用も117万平方メートル(同0.7%増)で先月の減少から再び増加に転じたが、サービス業用は78万平方メートル(同▲14.3%)で3ヵ月連続の減少となった。
 使途別では、事務所は36万平方メートル(同▲16.1%)で2ヵ月連続の減少、店舗は84万平方メートル(同8.4%増)で16ヵ月連続の増加、工場は65万平方メートル(同9.2%増)で2ヵ月連続の増加、倉庫は39万平方メートル(同▲26.7%)で2ヵ月連続の減少となった。

 新設住宅着工戸数は82,770戸(対前年同月比▲1.7%)で3ヵ月連続の減少。
 利用関係別戸数でみると、持家は23,445戸(同▲2.0%)で8ヵ月連続の減少。住宅金融公庫融資による持家は2,339戸(同▲58.1%)で36ヵ月連続の減少となったが、民間資金による持家は19,609戸(同16.5%増)で39ヵ月連続の増加となった。
 貸家は31,631戸(同0.2%増)で3ヵ月ぶりの増加。公的資金による貸家は4,290戸(同▲22.8%)と4ヵ月連続の減少となったが、民間資金による貸家は27,341戸(同5.1%増)で3ヵ月ぶりの増加した。
 分譲住宅は26,708戸(同▲5.8%)で3ヵ月連続の減少。そのうちマンションは17,754戸(同▲9.3%)で3ヵ月連続の減少、一戸建住宅については8,742戸(同0.4%増)と2ヵ月連続の増加となった。
 また、地域別総戸数は、首都圏(対前年同月比0.3%増)とその他地域(同0.7%増)では増加、中部圏(同▲2.1%)、近畿圏(同▲10.9%)では減少を示した。
 建築工法別では、プレハブが13,930戸(対前年同月比3.5%増)で4ヵ月ぶりの増加、ツーバイ・フォーは5,175戸(同▲6.0%)で5ヵ月ぶりに減少となった。


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