積水ハウス(株)は19日、「2003年1月期決算短信」(単体・連結)を発表した。
当期単体の売上高は1兆525億5,800万円(対前期比▲5.9%)、営業利益は585億6,400万円(同▲11.4%)、経常利益は555億6,400万円(同▲14.9%)、当期純利益は301億9,600万円であった。
当期連結業績(対象97社)の売上高は1兆3,002億3,700万円(対前期比▲0.4%)、営業利益は727億3,700万円(同▲2.5%)、経常利益は691億4,600万円(同▲5.4%)、当期純利益は345億4,600万円であった。
当期、同社では、経営体質および営業力のいっそうの強化を推進。売上高はほぼ横ばいながら、受注高については全社員参加の受注強化月間を設けた効果などから、通期の個別の受注高は前期を10.2%上回る1兆1,225億3,700万円を達成した。売上高をセグメント別にみると、不動産販売事業部門では戸建て分譲が堅調に推移、また分譲オフィスビルの売上げなども寄与したため前期比2.6%増。不動産賃貸事業部門については、積和不動産の増収および、今期より積和不動産関西(株)が連結子会社となった影響で前期を34.5%上回る結果となった。その他、請負賃貸マンション、リフォーム受注なども順調な伸びを示した。
次期については、依然として厳しい状況が続くとしながらも、税制改正による建て替え需要の促進が期待できるものと見ており、グループ企業との緊密な連携のもと、営業力強化、魅力ある商品の投入など積極的な施策を継続して推進していく方針。また、リフォーム事業やエクステリア事業などの周辺事業も積極展開し、売上高1兆3,400億円、経常利益770億円、当期純利益355億円を見込んでいる。
併せて、同日開催の取締役会において、商法第210条の規定に基づき、自己株式を買い受けることを決議したと発表。資本効率の向上を通じた長期的な株主利益の増進を図ることを目的に、同社普通株式7,000万株(上限)を取得する。取得価額の総額は700億円(上限)。