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「防犯性能の高い建物部品の開発・普及の今後の在り方」中間取りまとめを公表

 国土交通省および警察庁は27日、「防犯性能の高い建物部品の開発・普及に関する官民合同会議」による中間とりまとめを発表した。

 「防犯性能の高い建物部品の開発・普及に関する官民合同会議」は、サムターン回しを筆頭に錠以外の部分の弱点を衝いた侵入手口の急増を受け、両省庁が2002年11月25日に設置したもの。以降4回の全体会議と延べ18回の委員会において、議論・検討を行なってきた。
 検討の結果、防犯性能の定義と評価基準を設定。建物部品の防犯性能とは、工具類等の侵入機具を用いた侵入行為に対して建物部品が有する抵抗力をいうものと定義された。その評価は、抵抗時間を計測する防犯性能試験によるものとし、試験員、試験行為等その詳細についても基準を定めている。
 また、ドア・窓・シャッターについて「建物部品に関し防犯上配慮すべき事項」を作成。サムターン回しに対しては、指以外では回転しづらい形状にする、ドアの材質等を強化することなどが効果的といった、それぞれの部品についての対抗策がまとめられている。さらに今回のとりまとめの中では、防犯性能の目安を具体的に示し、当面の目標数値としながらも「防犯性能試験において5分を超えること」と設定した。
 なお、今後については、10月を目処に「試験細則」を、2004年3月を目処に「防犯性能の高い建物部品目録」を公表する予定としている。


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