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JPR、投資物件に「MS芝浦ビル」を取得

 日本プライムリアルティ投資法人(JPR)は27日、不動産投資信託(REIT)のための不動産投資物件として、「MS芝浦ビル」(東京都港区)の不動産信託受益権を28日に取得すると発表した。

 JPRでは、東京都心部におけるポートフォリオの充実を目的に、同物件の取得を決定。取得価格は112億円で、(株)ベニレイ(東京都港区、代表取締役:池田修晤氏)から取得する。
 「MS芝浦ビル」は、1988年に竣工した地下2階地上13階建てのオフィスビル。土地は、分有および借地権の準共有持分の形態をとっており、JPRが今回取得するのは、土地面積8,992.18平方メートルのうち3,500.8平方メートル。建物の所有形態は、区分所有および共有(駐車場)で、JPRでは専有面積26,624.72平方メートルのうち14,305.05平方メートルを取得する。総賃貸可能面積は14,429.08平方メートルで、現在は監査法人トーマツ、三菱インフォメーションシステムズ(株)が入居しており、取得予定日の稼働率は100%の予定。

 併せて、同物件の取得資金調達にあたり借り入れを決定。
  (株)あおぞら銀行および(株)りそな銀行より、それぞれ37億7,000万円、30億円の借入れを実施。いずれも同物件の不動産信託受益権に第1順位の質権を設定、28日に借入れをし、2004年3月27日に一括返済する。なお、3月29日から7月25日までの借入利率は0.93917%で、それ以降については今のところ未定。
 また、安田生命保険(株)より50億円の借入れも実施する。担保として、「クレスト安田ビル」(東京都千代田区 )、「損保ジャパン和歌山ビル」(和歌山県和歌山市)、「パークイーストサッポロ」(札幌市中央区)の不動産信託受益権に対する第1順位の質権を設定。28日に借入れし、2013年3月28日に一括返済する。借入利率は1.75%の固定金利となる。


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