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国交省、建築着工統計調査報告(2月分)を発表

 国土交通省は31日、2003年2月分の全建築物の着工床面積と新設住宅着工戸数を発表した。

 これによると、建築物の着工床面積は1,212万平方メートル(対前年同月比▲3.9%)と9ヵ月連続の減少であった。
 建築主別では、公共の建築主は79万平方メートル(同▲18.1%)で先月の増加から再び減少。民間の建築主についても1,132万平方メートル(同▲42.8%)で4ヵ月連続の減少となった。民間建築主のうち居住用は772万平方メートル(同▲5.7%)で4ヵ月連続の減少となったが、非居住用は361万平方メートル(同4.2%増)で4ヵ月ぶりに増加に転じた。
 用途別では、鉱工業用は77万平方メートル(同2.2%増)で4ヵ月連続の増加、商業用は113万平方メートル(同5.5%増)で2ヵ月連続の増加となり、サービス業用についても82万平方メートル(同15.5%増)で4ヵ月ぶりに増加となった。
 使途別では、事務所は37万平方メートル(同▲0.6%)で3ヵ月連続の減少、店舗は75万平方メートル(同15.4%増)で17ヵ月連続の増加、工場は66万平方メートル(同▲1.5%)で3ヵ月ぶりの減少、倉庫は41万平方メートル(同▲18.5%)で3ヵ月連続の減少となった。

 新設住宅着工戸数は83,399戸(対前年同月比▲2.8%)で4ヵ月連続の減少となった。
 利用関係別戸数でみると、持家は25,936戸(同▲1.8%)で9ヵ月連続の減少。住宅金融公庫融資による持家は2,301戸(同▲58.7%)で37ヵ月連続の減少となったが、民間資金による持家は21,942戸(同15.1%増)で40ヵ月連続の増加となった。
 貸家は31,157戸(同6.0%増)で2ヵ月連続の増加。公的資金による貸家は5,399戸(同▲13.4%)と5ヵ月連続の減少となったが、民間資金による貸家は25,758戸(同11.2%増)で2ヵ月連続の増加となった。
 分譲住宅は25,264戸(同▲13.7%)で4ヵ月連続の減少。そのうちマンションは15,736戸(同▲22.9%)で4ヵ月連続の減少、一戸建住宅については9,296戸(同6.1%増)と3ヵ月連続の増加となった。
 また、地域別総戸数は、首都圏(対前年同月比1.8%増)のみが増加、中部圏(同▲8.2%)、近畿圏(同▲9.2%)、その他地域(同▲1.7%)では減少となった。
 建築工法別では、プレハブが11,642戸(対前年同月比6.6%増)で2ヵ月連続の増加、ツーバイ・フォーについても5,152戸(同6.2%増)となり、先月の減少から再び増加に転じている。


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