(財)不動産流通近代化センターはこのほど、「不動産コンサルティング技能試験」の受験要件および登録制度の改正を発表した。
今回の改正は、近年の社会経済環境の変化による不動産ニーズの多様化、それにともなう不動産コンサルティング業務への社会的ニーズの高まりに対応すべく検討され、4月16日に国土交通省の承認を得たもの。不動産コンサルティング技能登録者は現在2万4,000人に達しているものの、例年の受験者数は横ばいの傾向にあり、同センターでは、改正により受験機会の拡大と利便性の向上を図るとしている。
主な改正点は、受験資格から実務要件を撤廃、合格後の登録までの期間延長。これにより、実務経験がなくとも宅地建物取引主任者資格または不動産鑑定士の登録者であれば受験が可能となった。また、従来は合格年度中に登録しなければならなかったが、合格の翌々年度の3月末日まで登録申請ができることとなり、受験資格であった「5年以上の実務経験」は2003年度試験より登録要件となる。さらに、更新申請期間が延長されレポートの提出が更新要件に加わった。
なお、2003年度の試験については、受付期間が7月15日~8月29日、本試験が11月9日に行なわれる。詳細については、同センターホームページ(http://www.kindaika.jp/)を参照のこと。