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住宅金融公庫、「平成14年度公庫融資利用者調査報告」発表

 住宅金融公庫は25日、「平成14年度公庫融資利用者調査報告」を明らかにした。

 同調査は、平成14年度における第1回受付期間(4月22日~6月10日)および第2回受付期間(7月15日~8月26日)に借入申し込みを行ない、9月30日までに融資承認を受けた者を調査対象としている。借入申込書の集計によると融資件数はマイホーム新築11,842件、マンション購入10,998件、建売住宅購入5,135件であった。
 調査結果によると、融資利用者の「平均年齢」はマイホーム新築39.0歳、マンション36.8歳、建売住宅36.4歳で、いずれも前年度より低下している。特にマイホーム新築とマンションにおいて大きく低下している。なお、3種とも30歳代が最も多く、40歳代の割合は減少傾向を示している。20歳代・30歳代の合計が73.1%と2年連続で7割を超えた。
 また、「二次取得者(従前持家)の割合」はマイホーム新築21.5%、マンション8.0%、建売住宅11.1%でともに減少傾向。特にマイホーム新築は対前年度比▲3.6ポイントで、9年連続で減少している。
 なお、「建設費・購入価額」についてはマイホーム新築2,467.9万円、マンション3,203.6万円、建売住宅3,570.2万円で、マイホーム新築は前年並みであったもののマンションは4年連続で下落し、対前年度比▲3.4%であった。建売住宅は5年連続で下落している。
 一方、「建設費に占める借入金内訳」は、3種とも公庫割合が前年度より減少し、民間金融機関が増加している。マイホームでは公庫57.0%(対前年度比▲6.5ポイント)、民間金融機関8.7%(同3.5ポイント増)、その他4.6%、手持金29.6%(同2.8ポイント増)。マンションでは公庫57.0%(対前年度比▲5.3ポイント)、民間金融機関19.1%(同8.4ポイント増)、その他3.0%(同▲2.7ポイント)、手持金21.0%(同▲0.4ポイント)。建売住宅では公庫41.3%(対前年度比▲4.6ポイント)、民間金融機関27.6%(同3.3ポイント増)、その他7.2%(同▲0.2ポイント)、手持金24.0%(同▲1.6ポイント)であった。


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