三菱地所(株)は15日、「2003年3月期決算短信(単体・連結)」を発表した。
当期単体業績の売上高は3,971億200万円(前期比4.2%増)、営業利益は668億600万円(同17.6%増)、経常利益は440億2,000万円(同38.9%増)、当期純利益は245億9,000万円となった。
また、当期連結業績(対象210社)の売上高は6,817億2,600万円(前期比7.9%増)、営業利益は960億2,300万円(同24.8%増)、経常利益は669億7,800万円(同38.9%増)、当期純利益は360億3,900万円となった。
当期は、ビル事業において、三菱地所が貸室料の減少等により20億円の減収となったものの、ロックフェラーグループ社(RGI)がアメリカ・ニュージャージー州の開発物件売却等により265億円の増収となったこと、および前期連結した(株)イムズの通期業績寄与による11億円の増収などにより、前期比261億5,400万円の増収。また、住宅開発事業においても、「TOKYO TWIN PARKS」(東京都港区)や「M.M.TOWERS the East」(横浜市西区)などのマンション分譲が過去最高の2,437戸・1,220億4,800万円の売上を計上するなど好調に推移したほか、ホテル事業を除く全事業において増収となった結果、全体での増収増益となった。
なお会見の席で、同社代表取締役副社長・丹英司氏は、昨年9月に開業した丸ビルが依然好調に推移していることに触れ、「都内ではさまざまな再開発が進んでいるが、111haもの広域エリアで再開発ができるのが丸の内の強み。今後も丸の内で顧客ニーズに応えていきたい」と意気込みを語った。
次期については、ビル事業で三菱地所が16億円の増収となるも、RGIの27億円の減収等により、トータルでは25億円の減収。住宅開発事業においても、マンションの引き渡し戸数減少(2,370戸予定)などにより、184億円の減収となる見込みで、全体で売上高6,760億円、経常利益670億円、当期純利益260億円を予定している。