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長谷工コーポ、「HASEKOオリジナルマンション(仮称)」を開発

 (株)長谷工コーポレーションは9日、構造躯体と専有部を分離することにより、顧客の選択自由度を高めた新しいマンションの計画・供給手法「HASEKOオリジナルマンション(仮称)」を開発、商品化したと発表した。

 同社では近年のマンションの商品企画が住宅としての本質的な価値の追求よりも設備仕様・共用施設などの付加に偏重する傾向や、顧客ニーズがフリープラン化するに生じて発生する顧客の手間やわかりにくさ、価格バランス等の問題がある現状に着目。「本物志向」に応える本質的価値の追求と「多様化」に応えながら合理的なコストを実現させるとして、計画段階から躯体を中心とするマンションの骨組みと専有内部の内装・しつらえを概念的に分離した。
 具体的には、過去の建築データーに基づき、後では変えにくい「遮音・防音」「省エネ・健康」「居住性」といった基本性能仕様を採用。ライフスタイルに対応する間取りを幅広く用意したほか、すべての間取りに対し顧客の重視する部分に予算を配分できるよう住戸位置、間取り、設備機器、インテリアカラー等要素別に用意された選択肢を条件・希望に合わせて自由に選択できる供給方法を実現した。これにより、工事着手前に供給側が間取りやカラー等を設定するのではなく、原則として顧客が専有内部の諸要素を選択し、それに基づき施行することによって供給側も間取りを決めるリスクが小さくなるとしている。
 現在、「南甲子園プロジェクト(仮称)」にて採用を予定しており、他の事業主に対しても積極的に提案を行なっていくという。なお、同商品はビジネスモデル特許申請中。


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