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多世代の新しい住まい方「日暮里コミュニティ」見学会を開催

「日暮里コミュニティ」外観(上)、「かんかん森」コモンリビング(下)

 (株)生活科学運営(東京都中央区、代表取締役社長:高橋英與氏)が事業主体となり、NPOコレクティブハウジング社(東京都豊島区)とNPO福祉マンションをつくる会(東京都大田区)が入居者コーディネートを行なう「日暮里コミュニティ」(東京都荒川区)において、6月24日のオープンにさきがけ、見学会が開催された。

 同コミュニティは、JR日暮里駅から徒歩約15分の好立地。敷地面積2,814.47平方メートル、延べ床面積9306.61平方メートルで、鉄骨鉄筋コンクリート造地下1階地上12階建て。
 2階・3階は、 自主運営型の賃貸住宅「コレクティブハウス かんかん森」(28戸)で、NPOコレクティブハウジング社が入居者コーディネートを行なう。専有面積はワンルームから2DKで25.52~63.28平方メートル、賃料・管理費はそれぞれ、74,000~175,000円、3,000~5,000円程度。居住者組合で管理運営を行なうこと、共同の台所やリビングなど共用施設が充実していることが特徴。
 4階~11階は、福祉マンションフロアとなっており、NPO福祉マンションをつくる会が入居者コーディネートを行なう。そのうち、4階~6階は、介護が必要な高齢者の住まい「シニアハウス」(44室)で1人用居室と夫婦用居室のほか、ショ-トステイ用2室が用意されている。7~8人のユニットケアの形態がとられ、 生活科学運営のスタッフおよび足立区のワーカーズコレクティブ「つみき」のスタッフが介護にあたる。また、 7階~11階は、自立した高齢者の住まい「ライフハウス」(41室)で、介護の必要がない55歳以上が対象だが、食事サービス(費用は別途)や軽度生活支援サービスを受ける事ができる。全室に、4階のスタッフルームへの緊急コールつき。将来的に要介護の状態になったときには、「シニアハウス」への住み替えも可能となっている。
 子育て世代から要介護の高齢者まで多世代が住む複合型ハウスという試みというのも注目。総じて、廊下・共用スペース等は明るく、余裕をもった造りとなっており、12階には大浴場(ライフハウスの共用施設)もあって、オープンな印象であった。


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