（株）長谷工コーポレーションは27日、（株）ブリヂストンと共同で、住宅性能表示制度に対応した新しい高遮音二重床の新商品「スーパー高遮音二重床」を開発したと発表した。
同商品は、建物構造躯体の床スラブ（コンクリート）の上に接するクッション材であるゴムの硬度を最適化するとともに、支持脚の最適配置をシミュレートし、その上部にベースパネルや特殊制振材、フローリングなどを重ねた床材を載せた構造。さらに床スラブと床材との間の空気層に特殊吸音ブロックを組み込んだことにより、カーペット並みの高い遮音性能と最適な硬さを実現した。
具体的には、重量床衝撃音対策では国内最高の「重量衝撃音レベル低減量（△L＝4dB）」、軽量床衝撃音対策では最高等級の「床仕上げ構造区分1」の性能を実現。生活実感としては、人の走り回りや飛び跳ね、椅子の移動音や物の落下音などは「小さく聞こえる」程度、スプーンを落とす音はなどは「かすかに聞こえる」程度にまで軽減させた。
同社では「騒音が気にならない、音を楽しめる環境」をテーマに、オリジナル仕様の「高遮音マンション」実現に向けた研究・開発に積極的に取り組んできており、同商品についても、一連の研究成果として、事業主に対し積極的に提案していくとしている。