積水ハウス(株)および積和不動産グループは2日、賃貸住宅入居者に対し生活のサポートを行なう「MASTクラブ」を8月1日に発足すると発表した。
積水ハウスでは、新しい賃貸住宅ブランド「シャーメゾン」を確立し、高級かつひとまわりゆとりのある賃貸住宅を提供してきており、このたび、賃貸住宅におけるトータルなサービス向上の一環として、同クラブを設立するにいたった。
同クラブの特徴は、会員を対象としたポイントシステム。積和不動産6社が運営する賃貸住宅の入居者は、家賃1,000円につき1ポイントに換算されるポイントを貯め、さまざまなサービスに利用することができる。具体的には、住み替えサポートとして、積和不動産グループの賃貸住宅へ住み替える場合に、1ポイント当たり50円に換算し、新居の賃料を割引する(ただし家賃の3ヵ月分が上限)。また、賃貸住宅から持ち家に変わる場合で、積水ハウスの戸建住宅を新築する場合には、1ポイント当たり500円に換算し、建築費を割引(建物価格の5%が上限)。積和不動産が仲介する物件を購入する場合には、1ポイント当たり200円で換算し、仲介手数料を割引する(手数料の30%が上限)。
このほか、提携企業による、家具・家電製品の割引サービスや、Web上での会員サービスも展開していく方針で、「MASTクラブホームページ」も立ち上げる予定。
同クラブ受付開始は8月1日から。個人の既存入居者および新規入居者が対象で、入会金・年会費はともに不要。入会案内の同封ハガキおよびインターネットで受付け(新規入居者は契約時)、申込み後、会員番号を記したMASTカードが発行される。
同社グループでは、同クラブ開設により、安定した入居者層・ファン層を形成するとともに、賃貸物件の付加価値増大を図り、賃貸住宅オーナーの投資意欲を高める体制を強化、「シャーメゾン」の拡販につなげていく考え。