(株)ニッセイ基礎研究所と(株)三友システム不動産金融研究所は、共同開発した不動産インデックス「NS不動産インデックス」による2003年第2四半期(2003年4~6月分)の東京圏(東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県)の最新地価動向を発表した。
これによると、1994年第2四半期を1とした東京圏の2003年第2四半期の住宅地指数は0.633の水準となり、前期(2003年第1四半期)と比べ▲0.2%。商業地は0.349(▲1.2%)となり、全体平均では0.536の水準となった。
また、過去1年(2002年第2四半期から今期まで)の東京圏の地価変化率は、住宅地が▲4.0%、商業地で▲4.2%、全体では▲4.0%であった。
前期比では、住宅地で▲0.2ポイント、商業地では▲1.2ポイントの悪化。商業地では、東京都心部の地価の下げ止まりの傾向から、2001年第4四半期以降、下落幅が縮小している。
都県別に前年同期比をみると、住宅地、商業地ともに、東京都心部の変化率(前年同期比)とそれ以外の変化率との格差が拡大した。住宅地では都心部が2001年第1四半期以来の上昇(0.4%)となり、商業地では、各県の下落率が拡大する中で、東京都心部のみ下落率の縮小がみられた。