積水化学工業(株)(大阪市、社長:大久保尚武氏)は4日、同社グループ全体の環境への取り組みをまとめた『環境レポート2003』の発行を発表した。
同社グループでは、環境で際立つ「環境創造型企業」をめざし、製品の環境配慮や資源循環、地球温暖化の防止、化学物質の適正管理などの環境保全活動を行なっており、1999年より『環境レポート』を毎年発行している。
『環境レポート2003』によると、これまでグループで4年間進めてきた環境中期計画「STEP-21」が終了、新たに「GS21-Premium600」と呼ばれる中期経営ビジョンを掲げており、これに基づいた新環境経営計画「STEP-5000」がスタートした。同社グループでは、環境を経営姿勢の一つに位置付け、環境への配慮を徹底することよって、地域の人々やNGOに信頼される企業をめざしていく。「今年度は節目の年、環境経営をきちんと策定するためにGS21-Premium600を作りました」(常務取締役環境経営推進部長:中村節史氏)。
今後の取り組みとして、「環境マネジメントシステムの改革」、「製品の環境配慮」、「資源循環型会社の構築」、「地球温暖化の防止」を進めることで、2008年度の環境配慮型製品の売上高は1,000億円増の2,500億円、環境負荷低減など事業活動の効率化によるコスト削減額50億円(2002年度比)をめざす。